2019年11月1日、「渋谷から世界へ問いかける、可能性の交差点」をコンセプトに誕生したSHIBUYA QWS。
社会価値につながるプロジェクトを生み出すべく、SHIBUYA QWS Innovation協議会(以下「SQI協議会」)が3カ月に一度主催する『QWSステージ』は、QWSでプロジェクト活動に取り組んでいる会員がそれぞれの活動の中でみつけた「新たな社会価値につながる可能性の種」のプロトタイプや活動の成果を発表する場です。 QWSステージはゲストによる問いの感性を刺激するキーノートトークから始まり、その後プロジェクトによるピッチ、表彰式という流れで進んでいきます。今回はゲストとして 株式会社スマイルズ 代表取締役 遠山 正道 氏より、第27回目のキーノートトークとして「問い」への考え方をテーマにお話いただきました。
また、27回目として2026年7月23日(木)に開催したQWSステージ#27では、QWSで活動する19チームが各3分間のプレゼンテーションを行いました。
QWSステージ#27ではSQI協議会より、
・「SQI協議会最優秀賞」×1プロジェクト、
・「SQI協議会優秀賞」×3プロジェクト、
企業賞として東急株式会社様より
・「東急賞」×1プロジェクト
ADDReC株式会社様より
・「ADDReC賞①」×1プロジェクト
をご用意いただきました。受賞プロジェクトは以下となります。
■SQI協議会最優秀賞・ADDReC賞
プロジェクト名:47WAZA ARTs
問い:伝統工芸は「守る対象」から「推す対象」になりうるか。
概要:伝統工芸を「守る対象」から「熱狂され選ばれるカルチャー」へ。
日本の”てしごと”が日常の選択肢から消えているのは、価値に触れる「出会い方」に課題があるからかもしれません。
47WAZA ARTsは文化継承を“出会い方のデザイン”と捉え直すことで、伝統工芸を「特別なもの」から「つい手に取りたくなるもの」へ変える瞬間を生みだし、世界中で日本のてしごとが愛される未来を創ります。

■SQI協議会優秀賞①
プロジェクト名:Rethinking Parenthood ~育児とは~
問い: 他者との共生は、子育てを「負担」から社会をひらく営みへ変えられるのか?
概要:本プロジェクトは、海外の若者と日本の家庭が生活を共にする仕組みを通じて、子育て・働き方・国際交流のあり方を再設計する社会実験です。
日本の子育て支援はこれまで、子育てと仕事を切り離して支える仕組みを中心に設計されてきました。しかし共働きの一般化や価値観の多様化が進む現在、家庭・仕事・学びを分離した支援モデルには限界が生まれています。
本取り組みでは、生活そのものに参加する伴走型支援を導入し、家庭の内部に異文化や他者の視点を取り入れることで、新しい関係性と学びの循環を生み出します。
単なるマッチングではなく、文化交流・教育・生活支援を統合したプラットフォームとして、個人間の関係性を社会資源として捉え直し、「家族」「労働」「教育」の境界を問い直すことで、子育てを社会をひらく営みへと転換する新しい社会モデルの可能性を探求します。
■SQI協議会優秀賞②
プロジェクト名:Urban Fragrance Publicness Lab
問い:香りを楽しむ自由と都市の公共性・安全性は両立できるのか?
概要:本プロジェクトは、「香りを楽しむ自由」と「都市の公共性・安全性」を両立させる新しい文化モデルの創出を目指す実験です。香害・スメハラや化学物質過敏症(MCS)への配慮など、都市に潜在する香りを巡る課題に向き合い、渋谷をフィールドに天然香料100%の弱拡散型香りの試作、当事者を含むヒアリング、香りの許容ゾーンを可視化した「香りの余白地図」の作成、安心して香りを楽しめるワークショップを実施します。感性の自由と公共空間の安全性を両立する社会実装モデルを提案します。
■SQI協議会優秀賞③
プロジェクト名:チルログ
問い:メンタル不調による休職が、「キャリアの断絶」にならない社会とは?
概要:令和5年のメンタル不調による休職者は31万人と、過去14年で3倍に増加しました。背景にはメンタルヘルスについてのリテラシー向上や、コロナ禍の孤立があり、今後も増加が見込まれます。一方で企業の休職者の対応ノウハウは乏しく、休職は「キャリアの断絶」と捉えられがちです。本プロジェクトでは休職を誰にでも起こりうるキャリアの一場面と捉える社会の実現をめざします。
■東急賞
プロジェクト名:学生団体財政教育フロンティア
問い:将来世代が、私たちに「ありがとう」と感謝したくなる社会をデザインするには?
概要:本プロジェクトは、将来世代の視点を現在の意思決定に組み込む「フューチャーデザイン」の手法を、財政分野を超えて多様な社会課題へ応用できる形に検証・発展させることを目的とする。仮想将来世代を用いたワークショップを通じて意思決定への影響を測定し、他分野でも再現可能な要素として整理することで、フューチャーデザインの社会実装に向けた汎用的な意思決定モデルの構築を目指す。
次回28回目のQWSステージ#27は2026年10月22日(木)を予定しております。 プロジェクトの雄姿をぜひご覧ください。
