長きにわたり高度成長を続けてきた日本経済ですが、飽和する国内需要、生産人口の減少、自然災害リスクの高まりなど人類の存続に関わるような社会・環境・経済の問題の深刻化、テクノロジーの発展による社会情勢の変化など、大きな転換期に直面しています。早いスピードで移り変わりこれらの劇的な変化にしなやかに対応し、こうした課題を解決していくためには、持続的に新しい社会価値を生むイノベーションを生み出していける社会構造を構築していく必要があります。
また、世界規模の競争環境の中で、日本が潜在的にもつ競争優位性はモノだけではなく多様な人材がもつ知識・能力であり、それが果たす役割や必要性は今後ますます増していくとみられています。その多様さは、科学技術・ものづくり分野のみならず、藝術・スポーツ・カルチャー・衣食住・サブカルチャーといった幅広い文化にも及んでいます。今までの成長モデルにとらわれない、領域を横断し既存の発想にとらわれないそれらの新しい組み合わせがイノベーションや変革を誘発していくことが想定されています。
「SHIBUYA QWS Innovation 協議会」は、多様な人たちが交差・交流し、社会価値につながる種をうみだす未来共創施設である「SHIBUYA QWS」のコミュニティや会員活動を支援することでイノベーションを促進していきます。SHIBUYA QWSが大切にする価値「問いの感性(Question with Sensibility)」を磨き、渋谷ならではの多様なバックグラウンドや活動領域の人たちが混じり合うことで、分野を超えた新しい発想による知の融和、価値の創造、クリエイティブ人材の育成を目指します。
SHIBUYA QWS Innovation 協議会が担う役割とは?
SHIBUYA QWSのコミュニティや会員活動を支援し、イノベーションを促進していくための組織です。
目的
- 渋谷ならではの地域特性を活かしながら、技術分野を超えた新しい発想による知の融合、新しいビジネスモデルの創出、及びユーザー目線のアイデアとの技術的知見の融合を促進すること。
- イノベーションの推進による社会的課題を解決するとともにクリエイティブ人材を育成し、日本のイノベーション立国に貢献すること。
特徴
- コンテストやプログラムの実施等を通した認定プロジェクトへの人的・技術的支援を行う。
- 組織を超えた幅広い人的ネットワークを構築(持込WGの組成も可能)する。
- 企業会員に加え、6大学(東京大学、東京工業大学、慶應義塾大学、早稲田大学、東京都市大学、東京藝術大学)もコミュニティに参画し、知と新たな価値の創成を図る。