2019年11月1日、「渋谷から世界へ問いかける、可能性の交差点」をコンセプトに誕生したSHIBUYA QWS。
社会価値につながるプロジェクトを生み出すべく、SHIBUYA QWS Innovation協議会(以下「SQI協議会」)が
3カ月に一度主催する『QWSステージ』は、QWSでプロジェクト活動に取り組んでいる会員がそれぞれの活動の中でみつけた「新たな社会価値につながる可能性の種」のプロトタイプや活動の成果を発表する場です。
QWSステージはゲストによる問いの感性を刺激するキーノートトークから始まり、その後プロジェクトによるピッチ、表彰式という流れで進んでいきます。
今回はゲストとしてAR三兄弟 長男 / 開発者 川田 十夢 氏より「人々を楽しませ、新たな体験を提供する問い」をテーマにお話いただきました。
また、第19回目として2024年7月25日(木)に開催したQWSステージ#19では、
QWSで活動する19チームが各3分間のプレゼンテーションを行いました。
QWSステージ#19では
SQI協議会より、
・「SQI協議会最優秀賞」×1プロジェクト、
・「SQI協議会優秀賞」×3プロジェクト、
企業賞として味の素株式会社様より
・「味の素賞」×1プロジェクト
株式会社NTTデータ様より
・「NTTデータ賞」×1プロジェクト
株式会社セブン‐イレブン・ジャパン様より
・「セブン‐イレブン・ジャパン賞」×1プロジェクト
山梨県様より
・「山梨県賞」×1プロジェクト
をご用意いただきました。
受賞プロジェクトは以下となります。
■SQI協議会最優秀賞
プロジェクト名:mairu 〜予約したい福祉タクシー・民間救急がすぐに見つかるシステム〜(https://shibuya-qws.com/project/mairu**)**
問い:誰もが行きたい場所へ移動できたら、どんな世界になる?
概要:人生で誰にとっても移動は必要不可欠。現在、バスやタクシーといった既存の交通手段では担うことのできない医療・福祉の移動ニーズは年々高まりつつあります。mairuはQWSチャレンジ14期生としてQWSに入会以降、現在はモビリティ分野で医療・福祉のインフラ構築を事業に、株式会社mairu techを立ち上げ、活動しています。
■SQI協議会優秀賞
プロジェクト名:Child Play Lab.(https://shibuya-qws.com/project/childplaylab**)**
問い: 心から湧き出てくる願いや目標が生きる力になりうるのか?
概要:Child Play Lab.は『PLAY is Magic!』を合言葉に、こどもたちのワクワクが生きるエネルギーになる社会価値の創造を目指しています。これまでに遊びのブランド「POCO!」を立ち上げ、主に入院中の小学生を対象にしたあそびのスターターキット「アドベンチャーBOX」を開発してきました。最近は企業とのコラボレーションを通じて、より多様な仲間と「あそびの魔法」のあり方を模索し、病気の有無に関わらずこどもたち自身の持つ力が最大限に引き出されるための療養環境の実現に向けてチャレンジしています。
■SQI協議会優秀賞
プロジェクト名:comodo.(https://shibuya-qws.com/project/comodo)
問い:両親の関係が子どもに与える影響はどれだけ大きいのか?
概要:子育て支援に関する法律や制度が整備されていくなか、それらが最大限の効果を発揮するためには「子育てに対する意識」そのもののアップデートが必要ではないでしょうか。comodo.は、子育てに関して『両親の対話』を大きなテーマとして設定し、そのためにまず「パパ」へはたらきかけるイベント型サービスを提案することで、「育児に対する意識の変革」を起こし、その先に「より楽しい子育て」の実現を目指します。
■SQI協議会優秀賞
プロジェクト名:情熱に満ちた子供達(https://shibuya-qws.com/project/jounetsunimichitakodomotachi**)**
問い:サブカルチャーを通して、言葉にできない感情を言葉にするためにはどうしたら良いのか?
概要:誰もが通る“思春期特有の曖昧な感情”を対話やサブカルチャーを通して引き出し、言語化することで、思春期の子供たちに寄り添う「情熱に満ちた子供達」プロジェクト。等身大の高校生視点を存分に活かし、QWSで出会った高校生から大人までさまざまな人の人生や経験を聞いて、モヤモヤする感情を言語化した本を制作しました。
■味の素賞
プロジェクト名:てらす aroma プロジェクト(https://shibuya-qws.com/project/terasuaromaproject)
問い: 衰退する日本文化に新たなニーズを確立させることはできるのか?
概要:日本には、世界に認められる素晴らしい文化が数多く存在するが、近年では若者の関心度が低下していることから、その文化は衰退の一途を辿っている。文化の衰退を食い止めるためには、新たなニーズを若者に向けて確立させる必要がある。そこで私たちは「文化」×「香り」をテーマに商品作成をし、商品として社会に新たな提案を行う。それにより、若者の生活の一部に文化を取り入れてもらい、好きになってもらうことで最終的に緑茶産業を盛り上げ、日本文化全体の活発化を図る。
■NTTデータ賞
プロジェクト名:comodo.(https://shibuya-qws.com/project/comodo)
問い:両親の関係が子どもに与える影響はどれだけ大きいのか?(SQI協議会優秀賞とW受賞)
概要:上記参照
■セブン‐イレブン・ジャパン賞
プロジェクト名:Shipasip(https://shibuya-qws.com/project/shipasip)
問い:グーテンベルクは電子書籍に夢を見るか?
概要:現代人は、中毒的にコンテンツの海に溺れています。
その中では「読書」はあまりに刺激が少なく、「読書率の低下」という言説にも頷けます。
グーテンベルクにとって、電子書籍の誕生は肩透かしだったでしょう。紙をそのまま移植したフォーマットのままで、電子だからこそ可能になる拡張機能などの進化が進んでいません。シパシは、SNSやゲームのような感覚で、ジャンキーに耽読できる電子読書アプリの開発を試みています。その末に、「電子書籍の未来に夢を見させられるか」という問いにYESをもたらします。
■山梨県賞
プロジェクト名:Tradition Lives in the Now〜伝統は今にある〜(https://shibuya-qws.com/project/traditionlivesnow)
問い:伝統工芸の担い手が技術の継承だけで終わらないようにするにはどうしたら良いか?
概要:私たちのプロジェクトは、対話型AIや検索ツールの技術を用いて伝統工芸産業に革新をもたらすことを目指しています。情報アクセスの向上にもかかわらず、オフライン情報へのアクセスは依然として困難であるため、オンラインとオフラインのコミュニティを統合し、誰もが自由に技術や知識を共有できる環境を作ります。特に、リーダー藤井の家業である真田紐製造業の革新を通じて、伝統工芸に新たな価値を見出し、オフライン情報の革新への道筋を探求します。
次回20回目のQWSステージ#20は20254年10月24日(木)を予定しております。
プロジェクトの雄姿をぜひご覧ください。