
2019年11月1日、「渋谷から世界へ問いかける、可能性の交差点」をコンセプトに誕生したSHIBUYA QWS。
社会価値につながるプロジェクトを生み出すべく、SHIBUYA QWS Innovation協議会(以下「SQI協議会」)が3カ月に一度主催する『QWSステージ』は、QWSでプロジェクト活動に取り組んでいる会員がそれぞれの活動の中でみつけた「新たな社会価値につながる可能性の種」のプロトタイプや活動の成果を発表する場です。 QWSステージはゲストによる問いの感性を刺激するキーノートトークから始まり、その後プロジェクトによるピッチ、表彰式という流れで進んでいきます。
今回はゲストとして株式会社コーチェット 代表取締役 櫻本 真理 様より、第22回目のキーノートトークとして「問い」への考え方をテーマにお話いただきました。
また、22回目として2025年4月24日(木)に開催したQWSステージ#22では、QWSで活動する22チームが各3分間のプレゼンテーションを行いました。
QWSステージ#22ではSQI協議会より、
・SQI協議会最優秀賞」×1プロジェクト、
・「SQI協議会優秀賞」×4プロジェクト、
企業賞として味の素株式会社様より
・「味の素賞」×1プロジェクト
株式会社NTTデータ様より
・「NTTデータ賞」×1プロジェクト
山梨県様より
・「山梨県賞」×1プロジェクト
ADDReC株式会社様より
・「ADDReC賞」×5プロジェクト(SQI協議会最優秀賞×1/ SQI協議会優秀賞×4)
をご用意いただきました。受賞プロジェクトは以下となります。
■SQI協議会最優秀賞
プロジェクト名:+wearplugs
問い:“耳栓”をメガネのように、日常に溶け込むアイテムへと進化させるには?
概要:「耳栓」と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?
まだカテゴリーが定まらず、人前でつけると違和感を覚える人も少なくありません。視界がぼやけたら自然とメガネをかけるように、もし不快な音だと感じたら、防音アイテムを気軽に身に着けられたらどうだろう?もっと自分らしく、快適に過ごせるかもしれない...!
このプロジェクトは聴覚過敏で悩む妹の声からはじまりました。日常使いできる耳栓を再定義し、新しい「ライフスタイル耳栓」を考えていきます。
■SQI協議会優秀賞
プロジェクト名:TailorYou
問い: 誰もが理想の服を手に入れるには?
概要:理想の服が見つからないという課題を解決するために、服が欲しい人と作れる人をマッチングし、既存の服を気軽にリメイクできるプラットフォームを作ります。特に若者をターゲットに、リメイクの敷居と金額を下げつつ、「自分が本当に着たい服」を実現できる仕組みを目指します。
作り手にはアパレルブランド立ち上げ前の方や主婦、その他一般の方などを考えており、ブランド立ち上げを目指す人々の支援や埋もれた技術の活躍の場も創出できると考えています。
■SQI協議会優秀賞
プロジェクト名:一般社団法人まなびぱれっと
問い:先生とみんなが安心して混ざり合うとどんな未来が待っているのか?
概要:私たち一般社団法人まなびぱれっとは【「せんせい」と「みんな」が安心して混ざり合う未来を。】をMISSIONに掲げ、教員とそれ以外の人が当たり前のように交流している未来のために活動しています。
そのために「教育」を軸に、日頃関わることができない立場を超えた色々な方が混ざり合いながら、安心してお互いに学びや気づきを得られる居場所作りや、教育に関わる人材育成に取り組んできます。また探究学習に取り組んでいきたい学校や自治体との共同カリキュラム開発や、企業の教育系コンテンツの開発・コンサルティングなどを通して、未来にワクワクしている大人が立場を超えて本気で教育プロジェクトを形にすることで、子供たちが多様な大人と出会い学ぶ機会の実現を目指していきます。
■SQI協議会優秀賞
プロジェクト名:ラク育
問い:全ての親が「育児って楽しい」と思える社会にするためには?
概要:ラク育は、託児所カフェ、出張託児、既存のキッズスペースを活用した週末営業のPOPUP託児所の3つの事業を展開しています。孤育て(ワンオペ育児)を撲滅し、親自身が自分らしく生きることで、子供にも良い影響を与え、社会全体の育児負担を軽減する仕組みを目指します。地域や企業と連携しながら、全ての親が「育児って楽しい!」と思える社会を実現します。
■SQI協議会優秀賞
プロジェクト名:comodo.
問い:両親の関係性が子どもに与える影響はどれだけ大きいのか?
概要:『子どもは社会の宝である』
未来を創る子どもたちを大切に育てていくことは現代を生きる大人たちの役目であるが、現状子育ては課題が山積みである。
人格形成期に最も重要な幼少期の大部分を子どもは親と過ごす。親が子どもに与える影響は計りしれない。良い方向にも悪い方向にも子どもを導くことができる。そこで、私たちは「両親の良好な関係」、特に「両親の対話」に焦点を当て、子どもを取り巻く環境を暖かいものにしていきたいと考える。子育てという広いジャンルにおいて、このチームだからこそ見えてきた側面であり、挑戦すべきテーマである。子育ての固定概念を覆し、革新を起こしていく。
■味の素賞
プロジェクト名:スタートアップ業界における性被害防止プロジェクト
問い: スタートアップ業界での性被害を減らすにはどのような仕組みや教育が必要なのか?
概要:スタートアップ業界における性被害防止プロジェクトとして、第三者が積極的に介入する「アクティブバイスタンダー研修」を軸に、スタートアップ業界のコワーキング施設や大規模イベント、宿泊型アクセラプログラムにおいて、ガイドラインの作成や相談窓口の設置などの運営支援を進めていきます。これらの取り組みで、性被害を減少させ、起業家が安全かつ安心して活躍できる環境を整えていきます。
■NTTデータ賞
プロジェクト名:オヤシル Life Book
問い:大事な家族への、大切な想いは、いかにして伝わりあうのだろう?
概要:私や家族(母と弟)がいつか死を迎えるとき「好きだよ、ありがとう」と伝え合い、その関係を終えることが最大の願いです。身の周りの社会でも重なる願いに触れてきました。
例えば、先日オヤシルで実施した「家族に伝えたいこと・聞きたいこと」に関する調査では、親や子、パートナーへ最も伝えたい内容として「愛と感謝」が挙げられました。
しかし、3人に1人が「(恐らく)自分では伝えられない」と回答しています。 また、親やパートナーへ聞きたい内容の第1位は「もしものとき(介護・医療・死後)の意向」。
しかし、2人に1人が「(恐らく)自分では聞けない」という回答です。私はこの調査から、家族への「愛と感謝」に加え、「家族の願いを叶える助けになりたい」「不安を解消する力になりたい」という想いを見出しています。大事な家族だからこそ「伝えたい・聞きたいけれど難しい」という愛に満ちた想いを、サポートすることで分かち合われていく姿を本プロジェクトを通じて生み出したいと思います。
■ADDReC賞
最優秀賞・優秀賞PJ全員
次回23回目のQWSステージ#23は2025年7月24日(木)を予定しております。 プロジェクトの雄姿をぜひご覧ください。